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各社クラウドサービス・グループウェア比較(第1回)

比較資料「マル」情報系システムのクラウド化が急速に進んでおり、様々なサービスが登場して市場が賑わっております。ユーザーとしては選択肢が広がるメリットがある一方、比較検討するための基準作りが難しくなってきています。

そこで、クラウド環境でグループウェアの導入を検討されているユーザー様へ、主要サービスの比較表を作成いたしました。まずは以下にございます比較表をダウンロードしてご覧ください。これから3回に渡りまして、比較内容の詳細を掲載してまいります。どうぞお楽しみに。

 

図1

 

比較表を作成するときは、単純に機能の「ある」「なし」を挙げる場合が多いですが、多機能なグループウェアサービスの比較となると、対象項目数が多くなり、本質を見失いがちです。

グループウェア導入の本質は、「組織におけるチームワークの向上」であり、今回はこれを実現するために必要だと考える比較項目を大きく10に絞りました。

比較対象としているクラウドサービスは、サイボウズから「Garoon」および「サイボウズ Office」、そして「Google Apps」「Office365」、「Salesforce」の5サービスです。

ユーザー様のお役に立てれば幸いです。

 

1:管理者による統治

企業がクラウドサービスを利用する際、「誰にどのような管理をさせるのか」「サービスをどういうルートで調達したいのか」「どういう決済手段で代金を支払えるのか」など、管理上の様々な要求が存在します。ここでは、決済から管理、権限移譲にいたるまでの仕組みについて、各社サービスを比較しています。

○代表による決済

クラウドサービスは Web で提供しておりますので、決済方法も Web 上でするケースがほとんどです。そのため、利用者がサービス提供者へ直接発注するしか手段が無いケースもあり、例えばシステムの発注をSIパートナーなどに委託してる企業からすると、購入に手間がかかったり、購入できないといった事態も起こりえます。ここでは、決済の主体が利用者でなくても可能か、といった点を比較しました。サイボウズを始め、大手クラウドサービス提供者は、いずれも代理決済が可能となっております。すべて○。

○監査ログ

金融商品取引法および会社法により、内部統制の実施が義務化されて10年ほど経ちます。現在では多くの企業に定着し、今後はいかに効率的かつ効果的に推進するかに関心が集まっています。日本での内部統制にはITの活用を必須としておりますので、システムを活用した業務フローや作業ログの収集が IT 内部統制の要件に沿っていなければなりません。この点において各社サービスを比較してみました。

「Garoon」は、内部統制に即した監査ログの取得を機能として備えているので○。「サイボウズ Office」は、「Garoon」ほど詳細なログは取れないが、「いつ」「どこで」「誰が」「どうした」といった、操作内容のログは取得できるので、監査には耐えうるでしょう。○。「Google Apps」だと、「Google Apps Vault」をオプションで購入する必要があり、△。「Office365」は、「SharePoint Online」を追加導入すると、内部統制に対応したログが取得できます。△。「Salesforce」も、サードパーティー製のログ取得ソリューションを利用することで可能です。△。

Garoonによる監査ログ画面
Garoonによる監査ログ画面

○社内管理者・権限の移譲

ここで比較している各クラウドサービスは、想定しているユーザー規模がスモールからエンタープライズまで幅広いこともあり、管理権限が一極に集中する仕様にはなっていません。いずれのサービスも、管理権限を特定の組織およびユーザーに譲渡し、管理者の負担が分散できるようになっています。全て○。

○外部業者による統治支援

企業内に導入するシステムは、SIパートナーによって支援されるケースが多いです。ここで比較しているクラウドサービスは企業への導入を基本としておりますので、外部業者によって管理や統治の支援ができるようになっています。こちらも全て○。

「kintone」で作成したセミナーアンケートを、 「Garoon」に組み込んだ例

「kintone」で作成したセミナーアンケートを、
「Garoon」に組み込んだ例

 

2:強固な認証

クラウドサービスはインターネット経由でのアクセスが前提となりますので、サービス提供社はセキュリティ対策に最も気を使います。ここでは、代表的な対策手段をピックアップし、各社で比較検討しています。

○IDとパスワード設定

最も代表的な認証手段であるため、各社サービスとも対応しています。全て○。しかし、これだけでは不安ですので、各社とも、複数の手段を組み合わせることで強固な認証を用意しています。

○IP制限

クラウドサービスへのアクセスを、設定されたIPアドレスからのみ制限することで不正アクセスを防ぐことが可能です。

「Garoon」および「サイボウズ Office」では基本機能としてIP制限に対応しております。○。「Salesforce」も同じく対応しています。○。一方、「Google Apps」の場合、無償版では制限できませんが、「Google Apps for Business」では制限可能になります。○。「Office365」は「Active Directory Federation Services」機能に対応する、サードパーティ製のソリューションを別途用意する必要があります。△。「Salesforce」も基本機能として備わっていますので○。

○BASIC認証

Webサーバーが提供する基本的な認証方式です。ユーザー名とパスワードを入力して認証します。サイボウズでは両サービスとも対応していますが、その他各社サービスでは対応していません。

○証明書管理

社内のみならず、様々な環境からアクセスできるのがクラウドサービスのメリットと言えます。しかし、ユーザー名とパスワードによる認証だけでは不正アクセスの可能性を十分に払拭することはできず、IP制限だと、アクセス元のIPアドレスを全て登録しておく手間がかかります。電子証明書による認証方式だと、「誰が誰のアクセスを許可する」が管理されていますので、強固な認証手段として有効です。各社サービスで比較してみました。

「Garoon」と「サイボウズ Office」の2サービスおよび「Google Apps」、「Salesforce」は電子認証に対応しています。○。「Office365」は別途 「Active Directory Federation Services」を用意する必要があります。△。

○独自ドメイン

ログインする URL が同じだと、クラウドサービスでは全ユーザーが同じ URL からログインできることとなり、特定企業のユーザーID やパスワードを類推することで不正アクセスを容易にしてしまいます。企業ごとにアクセスする URL が変えられることで、このような不正アクセスを低減することができます。これについては、各社サービスとも対応しております。全て○。

サイボウズのサービスにおける 独自ドメインの設定

サイボウズのサービスにおける独自ドメインの設定

 

3:共有データベース

○作成とカスタマイズ

グループウェアとは、一般的にスケジュール管理や掲示板など、特定のアプリケーションによって構成されています。グループウェアのクラウドサービスで提供されているサービス以外に、特別の目的で情報を管理したい場合、Webデータベースは有効なプラットフォームと言えます。

「Garoon」は、単体のサービスにおいて Webデータベースは提供されていませんが、別途「kintone」を使ってアプリケーションを作成し、「Garoon」内に取り込むことができます。△。「サイボウズ Office」は「カスタムアプリ」という機能で実現できますが、プレミアムサービスを申し込む必要があります。△。「Google Apps」の場合、「Google Spreadsheet」をデータベースとして活用することもできますが、用途によってはカスタマイズの必要性がありますので△。「Office365」も、「Access」を使おうとすればプレミアムプランを申し込む必要がありますので△。そして、「Salesforce」も、別途サービスを申し込む必要がありますので、△。いずれも△という結果になりました。

サイボウズ Office のカスタムアプリで 「クレーム管理」のアプリを開発した例

サイボウズ Office のカスタムアプリで 「クレーム管理」のアプリを開発した例

いかがでしたでしょうか。次回、第2回もお楽しみに。

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