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【新シリーズ】自分たちの「サイボウズ Office」を開発しよう(1) ~ JavaScriptによるカスタマイズ ~

「JavaScript ファイル」の読み込みが可能となり、柔軟なカスタマイズが可能になった今の「サイボウズ Office on cybozu.com」。「サイボウズ Office」の生みの親、現サイボウズ・ラボ株式会社代表取締役、畑慎也が、JavaScript を使ったカスタマイズができるようになった意味、カスタマイズの具体例などを解説します。

 


「サイボウズ Office on cybozu.com」は、2012年6月版で「JavaScript ファイル」の読み込みが可能となり、また2012年10月版では「jQuery ライブラリ」があらかじめ読み込まれたため、カスタマイズがさらに身近なものとなった。

「cybozu.com」のユーザー自身が、 JavaScript を使って、「サイボウズ Office」をカスタマイズできるようになる意味とは?カスタマイズの具体例は?プログラムに関心のある管理者にとっては興味深い"ツボ"を紹介していく。

  • 本稿は、2012年9月26日、サイボウズ株式会社が開催した「cybozu.comカンファレンスⅡ」において、サイボウズ・ラボ株式会社代表取締役、畑慎也が行った講演、「自分達のサイボウズ Office を開発しよう。」を元に作成しています。

カスタマイズが必要となった理由


サイボウズ・ラボ株式会社代表取締役 畑慎也

サイボウズ・ラボ株式会社代表取締役 畑慎也

「Office on cybozu.com」は、その名の通りクラウドサービスです。実は今回ご紹介するJavaScriptによるカスタマイズは、サイボウズグループ内での、ちょっとしたやり取りから生まれたものです。

きっかけとなったのは、サイボウズグループ内で製品・サービスの研究開発活動を中長期的な視点で行っているサイボウズ・ラボが、β版の段階で出した開発部隊への要望でした。

ところが、開発部隊からの返事は「サイボウズ・ラボの業務では便利な機能かもしれないけれども、一般的な企業では、そう活用するものではないので製品の機能としては組み込まない」というもの。確かに、一部の業種・業務でしか使わない機能ですので開発部隊の反応はもっともです。しかし、サイボウズ・ラボのように、独自のニーズが発生してくることは充分に考えられることです。

本来情報システムとは、会社の業務のあり方と密接に関わるものであり、情報システムの良さがその企業が持つ競争力につながります。情報システムの一翼を担う「サイボウズ Office」としては、自社の業務に最適となるようにカスタマイズできることが、ユーザー企業の競争力を高めることにつながると考えたわけです。


クラウドサービスなのに管理者がカスタマイズできる!


これまでも、Firefox の GreaseMonkey という拡張機能を使えば、任意のWebページに対しカスタマイズを行なえました。ブラウザでの見た目の上では"カスタマイズ"されたことになります。

しかしこの方法では、システム管理者がエンドユーザーに対してスクリプトファイルを配布し、エンドユーザーが自分のブラウザ上で設定をしなければなりません。

「Office on cybozu.com」の JavaScript 読み込み機能が決定的に違うのは、システム管理者が設定画面上で設定すれば、全エンドユーザーにカスタマイズが適用されるということなのです。

『エンドユーザーに喜ばれるカスタマイズを、管理者の手ですぐに実行できる!』こんなことがクラウドサービスである「Office on cybozu.com」で可能になるのです。

プログラミングに興味のある管理者にとっては、カスタマイズは楽しいことだと思います。エンドユーザーに喜ばれるカスタマイズができることは管理者のモチベーションにもつながるでしょう。懸念事項としては...「あれもして、これもして」と言われかねないことかもしれません。

「Office on cybozu.com」JavaScript ファイル読み込み・設定画面

「Office on cybozu.com」の JavaScript ファイル読み込み・設定画面

 


システム管理者だけがカスタマイズ可能


JavaScriptによるカスタマイズが可能なのは、システム管理者のみに限定されています。そして、システム管理者であっても、次のようなスキルや経験を持っていることが前提になります。

  • HTML を理解している
  • ブラウザの JavaScript を理解している
  • JavaScript でコードを書いたことがある
  • (できれば)DOM操作を理解している
  • (できれば)jQuery ライブラリを使ったことがある

つまり、システム管理者の権限を持っているからといって、すべての管理者がカスタマイズ可能になるというわけではないことはご注意ください

さて、カスタマイズの対象となるのは、「システム設定画面」「個人設定画面」「運用管理画面」を除くすべてのページです。この3つの画面に関しては、カスタマイズの不具合により、設定できなくなっては大変なのでリスクヘッジのために対象外としています。

カスタマイズが適用される対象は、

  1. すべてのユーザー
  2. システム管理者(エンドユーザーに適用する前に動作を確認するような場合)
  3. 適用しない(読み込ませたJavaScriptファイルを削除はしないが、適用を一時的に停止したいような場合

の3つから選択できます。

さて、次回はいよいよ「具体的なカスタマイズの例」を紹介します。実際のソースコードの変更についても解説していきますので、お楽しみに!



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