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「選んではいけない」- 【第二回】 "ライセンス"に潜む落とし穴

「クラウド」という言葉がもてはやされ過ぎたことで、様々な事業者が提供する多くのサービスがクラウドを名乗るようになり、クラウドの本質とはかけ離れたサービスを提供している!

ライセンスに潜む落とし穴 業種業態に関わらず、コミュニケーションインフラの中核となるグループウェアをクラウドサービスで再構築しようと考えている企業が増えており、クラウド型のグループウェアは今や一大潮流。クラウドの実力を体験するという意味でも、手軽に利用できるクラウド型グループウェアは最適なサービスのひとつと言えます。

ただ、クラウドという言葉がもてはやされ過ぎたことで、様々な事業者が提供する多くのサービスがクラウドを名乗るようになり、クラウドの本質とはかけ離れたサービスを提供しているケースも見受けられます。
それゆえ第一回目でもお伝えした通り、これまで活用してきたパッケージ型のソフトウェアよりも、最適なクラウド型のサービスを選択するほうが見極めにくく、気をつけなければならないポイントが数多く存在しているのです。

そこで第二回目の今回は、多くの企業が期待を寄せるコストの中でも、特にライセンスからみたクラウド選択の落とし穴に迫ります。

「選んではいけない」- クラウド型グループウェアの勘所【第一回】はこちら

 


「あれ?やめられない?」 「月契約のつもりが、12ヶ月解約出来ない・・・」

→ 契約期間に縛りがある

 

契約期間に縛りがある
クラウドサービスの特長のひとつに「使いたいときに使いたいだけ利用できる」というものがあります。しかし、最低契約期間が3ヶ月となっていたり、中には最低契約期間が1年間となっていたりするサービスも中には見受けられます。つまり、
Webサイト上では月額○○円とうたっておきながら、実は最低1年間は解約することができない ということです。これはいくつかの理由が考えられますが、大きくは以下の3点が可能性として挙げられます。

  1. 月額で訴えた方がお客様のウケが良い
  2. そもそもサービスに自信がない
  3. キャッシュフローに不安がある

(1)のような考えを持つ企業は誠実とは言えません。本来は「1年間の利用料金が○○円で月額に分割してお支払い頂くことが可能です」と宣伝しなければいけないサービスです。それをあたかも月単位で利用できるかのように錯覚させる宣伝は控えるべきです。

(2)はそもそも問題ですが、本来なら一度使ってもらえばよさをご理解頂けると自信を持っているサービスであれば、あえて縛りをつけるような契約をわざわざ突きつける必要はありません。そんなことをしなくても、きっと継続してご利用いただけるはずなのです。極端に年額ライセンスの割引があるサービスも一見するとよさそうに見えますが、やはりサービスに自信がなく契約でお客様を縛りたいという事業者の思惑が垣間見えますので、十分注意してサービスを検討してください。

(3)も気をつけた方がよいでしょう。法人利用で有償のサービスを利用するのであれば、一定期間以上は継続してサービスを提供し続けてもらえるかどうかは大切なポイントです。クラウドサービスは月額課金で売上げが12分割されてしまうため、サービス開始当初は必然的に売上げが少額になるビジネスです。黒字化するまで少し時間がかかります。最低契約期間が長いサービスは、もしかすると財務的な不安を抱えているのかしれません。名前を聞いたことがあるような優良クラウドサービスは、決して最低契約期間など設けていません。最低契約期間の縛りがあるかどうかは、優良クラウドサービスを見分けるためのポイントと考えることができるのです。


「あれ?セキュリティスカスカ!オプションだったの!?」 「もうディスク容量一杯!?うそでしょ!?」

→ 安価に見せる為必要なサービスを標準から削っている

 

クラウド型のグループウェアは非常に競争が激しい世界です。当然、他社と比べて安価な価格を提示したいと考える事業者は多く、中には本来必要な標準サービスを削ってまでも、できる限り表向きの価格を安く見せようとする事業者も現れています。これがはたして優良なクラウドサービスと言えるのでしょうか。
クラウドサービスとして提供するからには、最低限備えておかなければいけないサービスというものがあります。優良なクラウドサービスが備えている、そして備えておかなければいけないサービスとは以下の通りです。

標準価格で備えておかなければいけないサービス
標準で利用できる容量は? GB単位の容量
バックアップレベルは? 独立筐体へのバックアップ、遠隔バックアップ
ログイン認証は? ベーシック認証(またはワンタイムパスワード) IPアドレス制限
安全性は? HTTPSでのアクセス

必要なサービスが標準化されてない

これらは標準サービスとして備えてあるべきサービスです。「そんな機能はいらないから安くして欲しい」というお客様もいらっしゃいますが、リスクを理解して安価なサービスを選択するという決断であればまったく問題ありません。

ただ、最低限提供すべきサービスを削っている場合には、「当サービスはバックアップを取得していません」「当サービスはHTTPSでアクセスするにはオプションが必要です」など、正しい選択ができるようにきちんと明確に示すべきなのです。「バックアップぐらいは当然とっているだろう」と思い込んでしまい、価格優先で購入してしまう不幸なお客様が実は少なくないのです。

クラウドサービスの提供事業者はとても強い責任感を持たなければなりません。競争は「健全な価格競争を促す」と同時に、どうしても「悪質な業者」を生み出すという側面も否定できません。選択する側でも見分ける知識を備えていただき、標準サービスをこっそり削って安価に見せているようなサービスを選ぶお客様がいなくなることを願うばかりです。


次回は、クラウドサービスのサービスベルを考えるうえでも重要な"インフラ"部分にスポットを当て、最適なクラウド選びのポイントを詳しく紹介します。

「選んではいけない」-【第三回】見えない"インフラ"のからくりはこちら

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